ジャバラは、以前までの粉塵や切粉の侵入を防ぎ機械の可動部を保護するだけでなく、近年では人が安心して業務に取り組める安全な環境をつくる重要な役割をも担っています。
設置場所や製品に使用する本体生地などの、多岐に渡る用途に合わせた選び方の一例をご紹介いたします。

機械の可動部や作業者の安全のためのジャバラ

高温な環境でも使用できるジャバラ
目的から選ぶ
ボールネジなどの軸の保護や、平面ベッド、クロスレール等のベッド一面といった機械の保護だけでなく、テーブルリフターの昇降部からの作業者の安全確保のためなど多岐に渡る目的に合わせたジャバラの一例をご紹介します。
粉塵・ホコリから摺動部を保護したい
ボールネジやスプラインシャフトを保護する丸型ジャバラ、直動案内軸受けや平面ベッド、クロスレール等のベッド一面を保護する門型ジャバラ、平型ジャバラなどがよく採用されています。




作業者の安全を確保したい
テーブルリフターの用の角型ジャバラや、カバーする面が1面のみの場合ロールスクリーン型の巻取ジャバラがよく採用されています。


素材から選ぶ
作業環境や設置環境によっては、常温の環境下だけではなく100℃を超える高温環境下での仕様に合わせた本体生地の一例をご紹介いたします。
ネオプレンクロス

ナイロン帆布の両面にCRゴムをコーティングしたクロスで、伸縮性や耐水性、耐油性などにも優れた生地です。弊社のジャバラの標準仕様の生地となります。
コーネックス

炎に触れても燃え広がらない高い耐熱性・難燃性・耐薬品性を持ち合わせた生地です。主に180℃程度までの環境下でご使用いただけます。
ATGアルミクロス

耐熱・耐摩耗性に優れたアラミド繊維などの基布にアルミを貼り合わせた生地で、400℃以下の環境下でもご使用いただけます。
NBR

ナイロン帆布の両面にニトリルゴムをコーティングしたクロスで、潤滑油などが飛散する環境下にも対応した、耐油性にとても優れた生地です。
シリコンコーネックス

コーネックスの基布に片側をシリコンでコーティングした生地です。高い耐熱性・難燃性・耐薬品性を持ち合わせ、180℃程度までの環境下に対応したコーネックスの性能を保ちつつ、繊維の毛羽立ちを抑えた生地となります。
PVCターポリン

ポリエステル基布にPVC(ポリ塩化ビニル)をコーティングした生地で、安価でありながら防水性・耐久性・柔軟性に優れています。
スルーネット

静電気の発生も防ぎホコリの付着も抑えられた糸入り透明ポリエステルの生地です。視認性を保ちつつ、仕切りや保護面の保護をする時によく採用されます。
SGS

耐熱性の高いシリコン樹脂をガラスクロスに含浸したシートで、300℃以下の環境下でもご使用いただけます。